Mine秋吉台ジオパークでは、3億5千万年前から続く地球と生命のドラマを感じることができます。
「白・黒・赤」で巡る!
白は石灰岩。
石灰岩は、暖かい海に生息していたサンゴなどが積み重なって固まったものです。
約3億年前に、暖かい南の海でサンゴ礁として生まれ、長い年月をかけてプレートにのって大陸へ移動してきました。
黒は石炭。
約2億年前の植物がもととなってできた大嶺炭田の石炭は、日本では珍しい無煙炭という良質な石炭で、煙が出にくいのが特徴です。
赤は銅。
約1億年前のマグマ活動により熱水と石灰岩が反応して銅ができました。
この銅を使って作られたのが、奈良の大仏様です。
地球の歴史とともに歩んできたMine秋吉台ジオパーク。
この大地に暮らす人々の歴史や文化に注目し、ジオパークを楽しみましょう!
目の前に広がる風景やそこに住む人々の暮らしを手がかりに「地球ってすごい!」とたくさん感じられる場所のことです。
ジオパークは、地域住民がガイドとなって”すごい”を見つける旅(「ジオツアー」と呼ばれます)に出かけることができます。
Mine秋吉台地域の中央部には、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」が広がります。秋吉台は、昔のサンゴ礁が積み重なった石灰岩でできています。石灰岩は、秋芳洞をはじめとする鍾乳洞の観光利用や鉱物資源としての採石など、地域内外の人々の生活と密接に関わっています。
秋吉台以外にも、火山活動によってできた銅を採掘した長登銅山跡や、昔の植物が変化してできた石炭を産する大嶺炭田など、地球の活動がもたらした様々な恵みを体感することができます。
Mine秋吉台ジオパークは、ジオパークの理念 ~「保全」・「教育」・「地域振興」~ に基づき、持続可能な地域社会の実現を目指し、住民、行政、そして 研究者が地域のために何ができるのかということをともに考え続け、地域を経 済的にも精神的にも幸福にします。
わたくしたちは、ジオパーク活動に取り組み、地域に輝かしい未来が存在することを信じ、持続可能な地域社会を実現するために、この憲章を定めます。
秋吉台のカルスト台地はおよそ100km2にわたって広がっており、台地の中央部を北から南に流れる厚東川で東台と西台に分けられます。東台は主に草原が広がり、草原に生息・生育する動植物を保護するため、特別天然記念物などに指定されているエリアで、西台は採石や湧水など人々の暮らしと密接に関わっているエリアです。このように、動植物や人々にとってなくてはならない存在である秋吉台は、今からおよそ3億5,000万年前に南の暖かい海に生息していたサンゴ礁が元となっています。約1億年もの長い年月をかけて、海洋プレート(地球の表面を覆う板状の岩盤のうち、主に海が上にのっているもの)の上をゆっくり移動し、陸地まで運ばれました。その後、数100万年前頃から石灰岩が雨水や地下水によって溶け始め、ドリーネ(すり鉢状の凹地)や鍾乳洞ができました(秋吉台の成り立ちについてわかりやすく説明したジオアニメはこちら)。
Mine秋吉台地域には、秋吉台をはじめとして約4億年前の海洋プレートの欠片や、約2億年前の石炭および植物化石、約1億年前にできた銅や銀などたくさんの大地と人々の歴史が刻まれています。Mine秋吉台ジオパークのテーマは「カルスト台地に息づく地球と生命の歴史〜地球に寄り添い、人と支え合う〜」です。地域の根底となる秋吉台を中心に、大地と人々の歴史を探る旅に出かけてみませんか?