桂木山の標高は702mで、各所にたたら跡が存在します。古来、金屋子神信仰により鉱山にカツラの木を植えるという伝承があり、山中にあるカツラはこれに関連すると考えられています。
花尾山は、山頂がとがっていて、周囲から見分けがつきやすく目立つため、長門富士とも呼ばれています。この山頂部は火山岩である安山岩からできています。安山岩のせいで侵食が進まず、三角形の山になりました。こうした地質構造は、まるで帽子をかぶっているようなので、キャップロック構造と呼ばれます。
二反田溜池は、湿地帯特有のカキツバタなどの約15種類の自然植物が群生し、学術的に貴重な場所です。国内のカキツバタは絶滅の危機に瀕していますが、二反田溜池では地域住民が「カキツバタを守る会」を立ち上げ、草刈り・清掃などの保全活動を行っています。